実験用マウス用給水瓶のシリコンゴムをケース単位で自動で圧栓を行います。
人手による強弱がなく、省力化とスピード化を実現しました。
大阪大学大学院 生命機能研究科様よりご依頼いただきました。
現在給水瓶の給水後の打栓作業で困っています。本数も多く、圧栓作業には力がいるため手作業では
作業員が手が痛くなるという問題を抱えています。この問題を解決したいのですが、このような機器は
見当たらず、他の業者にも聞いてみましたが良い返事はありませんでした。
技術的に圧栓は可能だと思います。ほかに叶えたいご希望はありますか?
条件としては
1.25本入りのケース単位で一度に圧栓したい
2.作業室内が狭いため可能な限り小型化したい
3.作業室内に排水設備がないため、機器内の排水はポリタンクを内蔵してほしい(清掃時)
4.給水瓶が2種類ありできれば両方に対応してほしい
5.機器は固定式ではなく移動式にしたい
上記の条件を頂き弊社にて設計・作図を行い客先様に提出させていただきました。
機器の大きさ等は図面にて把握可能ですが、機器の動作詳細や圧栓の工程が理解しにくいです。
そもそも比較メーカーも機械もないので。もう少し何か方法はないでしょうか?
それでは簡単ではありますが、圧栓の構造と圧栓具合を実際に見ていただけるように
弊社の3Dプリンター等を使って機械の一部を再現してみましょう。簡単であっても
動作と圧栓具合は見てご理解いただけると思います。
弊社にて動作の理解を頂くためごく簡単な、手動のモデルを制作、客先にて実際の給水瓶を使って圧栓デモを行いました。
動作の意味・圧栓の状況がとてもよくわかりました。図面で「ここがこう動きます」だけでは理解しにくかった部分も一目でわかりました。また、実際の圧栓具合も確認でき、これであれば全く問題ないと思います。
では、実機の制作に入ります。内容によっては追加見積となる場合もありますが、打ち合わせにより
可能であれば新たな機能も相談させていただきます。
納入後制作中に弊社にて新たに出口部分で自動で停止する停止スイッチをご提案・追加しました。また、納品後客先様のご要望で安全停止スイッチを新たに追加いたしました。
納入後は圧栓作業が無くなり、作業員の負担もずいぶん軽くなりました。また、数人の作業が一人で行え作業時間も早くなりました。
あと、作業員の個人差があった圧栓作業が均一化されたので栓が抜けてしまうトラブル等がほとんどなくなりました。
ご依頼ありがとうございました!